
〜解説:女ふんどし〜
4.SMとしての女ふんどし
本ページ下の「女ふんどし写真集」の前半に掲載されているものはSM絡みのものとなっているのにお気づきのことと思います。女ふんどし=SMと連想される方が実に多く、また実際にこのように実践される方もまた多いのですが、これはいかなる理由に基づくのでしょうか?ここではSMのバージョンのひとつとしての女ふんどし、即ち「褌責め」について考察します。
●SMプレーにおけるS役とM役との間には微妙な心理的な相互作用、換言すればお互いに対する確固たる信頼関係が成立していると言われます。つまり「プレー」であって、本当に憎くて責めている訳ではない。これ以上責めると本当に痛い。いや、SMプレーにある程度痛みは必要なのですが、「気持ちの良い痛み」、「快感を呼ぶ痛み」でなければなりません。その微妙な力加減は、本当に相手のことが理解していないとわからない。また責められる方としても、相手を信頼していればこそ、痛みと紙一重にある快感に身を委ねることができる・・・。ここにSMプレーの深遠なる面白さがあるのです。もっともこのような話は「その道」を極めた方に別の機会に存分に語っていただければよろしいかと思います。
●SMに女ふんどしが登場する理由には主に二つあります。ひとつはふんどしが尻から女性器にかけてキリリと締め込まれる、その圧迫により女性に肉体的な苦痛を与えるためです。しかし実際はこの時の肉体的な苦痛というのは、よほど強く締め込まない限りは、それほど激しくはないようです。むしろ本当に苦痛を与えることを目的とするならば、ケバ立つ荒縄を女性器に深く食い込ませればよい。大陰唇をめくり上げ、女性器の内部まで荒縄を通す。クリトリスの包皮が荒縄に引き剥かれ、中の核が痛々しくむき出しにされている。なおかつその状態のまま、荒縄を前後に激しくシゴけば痛みはいや増す・・・。読者諸兄、我々は今アブナい世界に踏み込もうとしています。
●もうひとつは、なんといっても精神的な苦痛です。SMにおけるふんどしの効用はむしろこちらの方が大きいでしょう。女の身でありながら、男の下着を、しかも下品極まりない(・・・とこの場合のM女は大抵そう思っている)ふんどしを締め込まされるのです(←「締め込む」のではなく「締め込まされる」・・・受身でなければなりません)。その恥辱感、その絶望感、そして屈辱感・・・。一方責める側、即ち男にとってみれば、普段女が絶対に着用することがないであろうふんどしを、しかも股間も露わに痛々しいほどに締め込んでいるのです。その倒錯感、その異常感、そして優越感・・・。SMプレーが互いの信頼関係を基盤としつつ、精神的な世界の深みに遊ぶものであれば、このふんどしというものは、まさしくうってつけの小道具なのです。
●SMプレーでふんどしを使う際には「褌」と漢字で書かれることが多いようです。「ふんどし」だとなんとなく優しい感じが、「フンドシ」ではイタズラっぽい感じがするのは筆者だけでしょうか?「褌」・・・この漢字の意味するところは「軍隊の衣」ですが、字体から如何にも荒々しく猛々しく、攻め込む感じが伝わってきます。
●SMの女ふんどしの亜種として、「女切腹モノ」があります。これは主体が切腹ですが、ふんどし着用の場合もあるので、この機会にここで「女切腹」について少しご紹介いたします。
●この写真は、戦に敗れ逃げ落ちる二人の美女剣士が、とうとう力尽き、二人で切腹をして相果てるという想定でのシーンです。
●所謂「切腹マニア」には2種類あります。ひとつは武士(=つまり男ですな)の切腹の作法にこだわり、歴史上の人物の時世の句を鑑賞したりする、つまり本当の切腹について研鑽練磨(切腹の研鑽練磨⇒どうやるのでしょうか?)するグループと、もうひとつは女性の切腹にしか興味を持たないグループとです。このコーナーでは勿論後者について「研鑽練磨」する訳です。
| 女切腹サイト「桐の会」から | |||
●女性の切腹は被虐の美の極致として、最高のエロチシズムを感じるといいます。ある切腹マニアは「切腹においてより鮮烈なものは"儀式としての密度の高さ”である」と証言しています。
「フランスにジョルジュ・バタイユという作家の”死を前にしての歓喜の実践”という詩があるが、エロチシズムとは、まさに死を前にしての歓喜の実践だと思う。ところがそれはどういう状況のもとで、最も凝縮して表現されるのか?心中を覚悟した男女が何時間も何十回となくセックスを繰り返すという話はしばしば耳にする。確かにそれも性的昂揚の典型ではあるが、これよりも、仮に二人の男女が相対して切腹する図を想像した場合、被虐の美しさは切腹の儀式性によって最高潮にまで高められる・・・」(筑摩書房「変態さん!」より)
●女性でも切腹に憧れる方がいらっしゃるようです。しかし前出の「変態さん!」によると、女性の切腹マニアは非常に少ないとのことです。その中でも33歳の女性は日本刀マニアの夫に感化されたのがきっかけとなり、それが高じて褌を締めての切腹マニアになったと紹介されてあります。この女性の場合、陰部に食い込む褌の快感と刀を腹部に突き立てた時の陶酔感が、見られることによる刺激と相まって、えも言われぬ快感が呼び起こされているものと思われます。
●インターネット上においても、美沙さんのようにやはり同じように切腹によりはらわたまで曝け出したい程の露出癖と褌の食い込みによる快感を堪能されている方の告白も紹介されています。元々武家娘への憧れが強い美沙さんですので、「武家娘の心得=切腹=和服+褌」という図式を描いたのも当然かと思われます。美沙さんの褌ひとつでの切腹姿・・・是非とも見てみたいではありませんか!美沙さんからの投稿を切にお待ち申し上げております。
このコーナーではこれまで「女ふんどし」について言及してきましたが、これを「女褌」と書いてしまうと、全く別の意味になります。「女ふんどし」と「女褌」、さて一体どのように違うのでしょうか?⇒5.女褌について
1. 女ふんどしの原点
2-a.生活の中の女ふんどし
2-b.仕事着としての女ふんどし
3. 見世物としての女ふんどし
4. SMとしての女ふんどし
5. 女褌について
6. 西洋の女フンドシ
7. 女ふんどしの危機(その1)
8. 女ふんどしの危機(その2)
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